SIGHT OF HEART ● 突然ですが、「点字の楽譜」があることを、ご存知でしたか? 最近は、缶ビールにも、点字の表示がつくようになっています。 他にも、点字で発行されている新聞など、墨字が読めないかたが、文章を読もうとするときに、点字が大活躍しています。 点字は、その1マス(縦3かける横2の6点の有無で表される1文字)が、「あいうえお」の五十音に対応している、いわゆる「表音文字」ですから、カナ文字で書ける文章であれば、基本的に、墨字と同様に、書き表すことができます。 でも、良く考えると、世の中には、カナ文字では書き表せない表現が、たくさんあります。 しかし、世の中には、「点字で書く楽譜」を考案し、それを完成させてきた偉い人たちが、たくさん居たのです! 「音楽は盲人にとって最も古い職業」、「国境をこえた言葉として、音楽をすべての民族に与えるためには世界共通の楽譜が必要」、「盲人にもその楽譜が必要なことは、当然なこと」と、世界盲人福祉協議会の会長は、おっしゃっています。 また、「わが国でも古来から、盲人の楽人(音楽を奏でる人)が特に(良い)待遇を受けて、高位(高いくらい)を与えられ、貴人(高貴な人)と交わりを結んだという多くの例を聞きます。ところが、近代になってわが国に洋楽(西洋の音楽)が入ってきて、それが楽界(音楽の世界)の主流になるにつれて、ややともすると盲人は非常な才能があるにもかかわらず、主流から疎外されるようになったといわれていることは、まことに遺憾に思います」とは、日本文化財団の名誉会長の職にあった頃の松下幸之助氏の言葉です。 点字は、1829年、フランスの盲人
ルイ・ブライユによって、盲人が蝕読(触わって読む)することができる文字、いまや世界中の視覚障害をお持ちの人たちが絶大なる受けている、いわゆる「6点式点字」として発明されたことは、よく紹介されています。 「点字は、もともと楽譜を表記するために考案、発明された」とも言えるこのエピソードは、晴眼者のかたはもちろん、視覚障害をお持ちのかたがたにも、ちょっとした驚きをもって受け止めていただけるのではないでしょうか。 日本では、1887年(明治20年)に、イギリスから点字が輸入され、その5年ほど後に、点字楽譜の研究が始められたそうですが、それまでの数十年間、欧米諸国において、点字楽譜の改善と世界的な統一と普及のための、多くの会議が開かれていました。 いまから45年も前から、世界の人たちが力を合わせてきたことで、共通に読み書きできる点字楽譜が出来上がっていたにもかかわらず、これほど「普及していない」、いやもっと言えば、「その存在さえ知られていない」のは、少々、悲しいことだと思います。 最近でも、盲目のピアニストが、世界的なコンクールで受賞したとのニュースに添えられて、「課題曲の楽譜の点訳に、一番苦労した」との談話が報じられたり、世界的にも認められた盲人のバイオリン奏者が、国内での入手が難しいために、点字楽譜を海外から購入していると聞いたりします。 弊社では、現在、「点字楽譜作成システム」の開発に取り組んでいます。 ●現在、「高齢者・障害者支援型情報システム開発事業
成果発表会」の告知ホームページにおいて、 このページを、お読みいただいた貴方が、 ・点字の楽譜というものがあるんだ ということに気付いて、何かの機会にでも、求めている人たちの役に立つようなことをしてもいいな、と思っていただければ、とてもうれしいと思っています。 ・このページにご紹介した内容は、日本文化財団発行の「世界点字楽譜解説」より引用させていただきました。 Copyright 2000-2003 COME ON MUSIC Corporation. All rights reserved. |