コンピュータミュージック用データを作成するソフトウエアやハードウエアは、それぞれ独自のファイル形式で曲データを保存しています。
そのため、そのままのファイル形式では、異なる機種間でのデータのやり取りが困難な場合があります。
そこで、コンピュータミュージック用データの標準フォーマットとして、「スタンダードMIDIファイル(SMF)」が1988年に提唱されました。
SMFは、MS-DOSのテキストファイルのように互換性を重視したファイル形式で、PC-9801、IBM、Macなどのパソコンや、シーケンサーとディスクドライブを装備した音源など、「SMF対応」をうたっているものであれば、ハードウエアの機種や使用するソフトウエアを問わず、データのやり取りが可能となっています。
(ただし、ディスクやファイルのコンバート作業が必要な場合もありますのでご注意!)
SMFは、主に2つのファイル形式が用いられています。
ひとつは「フォーマット0」で、「トラックは1つだけで、そこに複数のMIDIチャンネル情報が入っている(シングルトラック・マルチチャンネル)」形式。 もうひとつが「フォーマット1」で、「トラックが複数あり、その1つ1つに複数のMIDIチャンネル情報が入っている(マルチトラック・マルチチャンネル)」形式です。
「ん? どっちの形式がいいのかな?」ということになると、これはSMFを利用するハードウエアやソフトウエアの仕様によりますので、それぞれのマニュアル等でご確認いただきたいのですが、一般的には、フォーマット0は主に「そのままソフトやハードに読み込んで聞いて楽しむ」ために用いられ、フォーマット1はマルチトラックの形式を生かして「あるソフトから別のソフトへのデータコンバート用」に用いられることが多いようです。
(もちろん、相手先のソフトやハードが対応していれば、フォーマット1のデータもそのまま演奏させることができます)
現在では『レコンポーザ』はもちろんのこと、ほとんどのコンピュータミュージック用ソフトウエアがSMFに対応していますが、実際のところは「データをやりとり(コンバート)するための一時的ファイル」としての使い方がメインになっています。
これは、先ほどお話ししましたように、SMF自体がテキストファイルのようなシンプルな構造のために、演奏面や音色コントロールなど、どうしても細かな表現づけをするには、ハードウエア/ソフトウエア独自の専用のファイル形式の方が都合がいいからです。ワープロソフトのファイルもそうですよね。
『レコンポーザ』のファイル形式も、リピートやセイムメジャーなど、SMFにはない独自の機能でデータサイズを圧縮できるなど様々なメリットがあります。レコンポーザとSMF、この2つのファイル形式を使い分けられることが、これからのコンピュータミュージシャンの必須条件!?
|