MIDIインターフェイスの増強? 一体どうするの?

 使用されるパソコンやMIDI音源が、どのようなタイプで、どんな端子(ポート)を装備しているかによって、選択できる接続方式や、実現できる機能が違ってきます。
 これらをまず、確認するために、使用されている(または、使おうとご検討の)システムについて、ご質問させてください。

 ● パソコン機種は、PC-9800シリーズ/PC-AT互換機/Macintoshのどれですか
  → NEC製のPC98-NXシリーズは、PC-AT互換機になります。
 ● パソコンに、拡張スロットがありますか。また、空いていますか
 ● パソコンに、モデム・ポートがありますか
 ● パソコンに、プリンタ・ポートがありますか
 ● パソコンに、USBポートがありますか
 ● パソコンのOSは、USBポートを正式にサポートしていますか
 ● MIDI音源は、何パートを発音できますか
 ● MIDI音源に、MIDI入力端子は、何系統用意されていますか
 ● MIDI音源に、シリアル接続用の端子がありますか
 ● MIDI音源に、USB接続用の端子がありますか

 もしも、「どうだったかな?」と迷われる内容があるようでしたら、実物の背面パネルを見たり、マニュアルで読み返したりして、確認してやってください。

 
 ● MIDIインターフェイス・ボードを使う
 

【MIDI専用のインターフェイス・ボードを使う場合】
 MIDIインターフェイス・ボードとしては、ローランド社製の「MPUシリーズ」の独壇場と言えます。
 PC-9800シリーズ用(Cバス対応)と、PC-AT互換機用(ISAバス対応)の2種類がありましたが、PC-9800シリーズ用は、「生産完了品」になってしまいました。
 このタイプで、現在も入手可能なものは、PC-AT互換機用の「S-MPU-II AT」だけになっています。
 MIDIの入出力は、2系統が用意されていますので、2本のMIDIケーブルを使って、2台分の音源を演奏させることができます。
 ボードを装着するためには、パソコンのケースを開けての作業が必要になります。

【スーパーMPUネイティブ・モード】
 「S-MPU-II AT」は、現在も販売されているものの中で唯一、「スーパーMPUネイティブ・モード」に対応した製品です。
 このモードを使って演奏させると、テンポや発音タイミングをはかる基準の信号を、ボード上に独立して搭載された専用回路からのものを使うようにできますので、パソコンの機能やOSがどんな処理を行なっているかなどの影響を受けない、非常に安定した演奏を実現できます。
 ただし、音楽用ソフトも、このモードに対応しているもの(たとえば、弊社製品「レコンポーザ」)を使用することが条件になります。

 【サウンド・ボードに装備された、ジョイステック・ポートを使う場合】
 MIDIインターフェイスと呼ぶのは不適当かも知れませんが、「サウンド・ブラスター」などに代表されるサウンド・ボードに装備された、ジョイスティック端子には、MIDIデータを入出力できる信号線が用意されています。
 ケーブルの一方が、この端子に合うコネクタで、もう一方がMIDIプラグになっている専用ケーブルを使用することで、後述の「音源を直結するケース」に近い状態で、MIDI音源1系統を接続することができます。
 (まれに、MIDI信号線が省略された同型端子があります。パソコンのマニュアルでご確認ください)

 安い価格のケーブルを用意するだけで、手軽に接続できるところがよいのですが、ノート型パソコンやMacintoshなど、この端子を装備しない機種には使用できないことや、扱えるMIDIデータが、1系統だけになってしまうことが欠点でしょう。


 ● MIDIインターフェイス・ユニットを使う
 

【プリンタ・ポートやモデム・ポートで接続するタイプ】
 パソコンとの接続に、プリンタ・ポートやモデム・ポートを使うものは実績もあり、WindowsやMacOSに対応したものが出荷されています。
 特に、iMac以前のMacintoshでは、とても一般的で、広く使われている方式です。
 製品は数社から提供されており、
MIDIの入出力も、1系統のものから、8系統を用意したものまで、さまざまなモデルが発表されてきました。

【USBポートで接続するタイプ】
 最近では、Macintoshが、iMac以降のモデルで、プリンタ・ポートやモデム・ポートを装備しなくなったり、Windows機に、USBポートが標準で装備、サポートされるようになったことから、パソコンとの接続にUSBを使うタイプのものが、主役の座を奪ってきているようです。
 国内外の各社から、USB接続に対応したニュー・モデルが、出そろってきた感もあって、これからの主流になっていくと考えてよいでしょう。

 MIDIの入出力系統の多くない製品では、USBケーブル経由でユニットの電源供給を受けるようにしています(「バス電源」と呼ばれます)ので、ACアダプタ不要の、シンプルな接続が可能です。
 反対に、高機能なほうでは、ACアダプタの使用が必須になる代りに、USBが高速であることを大いに活用して、最大MIDI256チャンネル(16系統に相当)を出力できるものまで現れています。


 ● パソコンに、MIDI音源を直結して使う
 

【モデム・ポートから、専用シリアル・ケーブルで接続する方式】
 パソコン機種によってポートの端子形状などが異なることから、ケーブルの使い分けや、音源の設定スイッチの切り替えが必要ですが、Windows機、Macintoshの両方に対応できます。
 一般的なパソコン共通の接続規格を使っていないケースがあるようですので、使用する音源と同じメーカーから提供されている接続ケーブルを用意されるのが無難なようです。

 使用しているポートが、後述のUSBに比べて、あまり高速でないためか、MIDI入出力は、最大でも5系統ぐらいまでになっています。
 また、最近に発表されている、USB接続もできるMIDI音源では、PC-9800シリーズが対応外になってきていますので、注意が必要です。

【USBポートで接続する方式】
 パソコン機種やOSの違いの垣根を越えた共通接続規格であるUSBを利用した方式ですので、Windows機、Macintoshの両方に対応でき、端子の形状も同じですから、一般市販のUSBケーブルが、そのまま使用できます。
 たった1本のケーブルで接続するだけですが、MIDI 6系統分の大量なデータ(内蔵の4系統分の音源を鳴らして、残りの2系統を、他の音源を鳴らすための信号として出力する)を、平気でやりとりできます。

 MIDIインターフェイス・ユニットを使って、4系統を鳴らそうとすれば、4本のMIDIケーブルを使うことになるものが、1本のUSBケーブルだけで済むのですから、ありがたいですよね。


 ● ソフト音源を使う
 

 大変にオキテ破りな取り上げかたですが、言ってみれば、「ボードもユニットも、ケーブルまでも使わずに済ませる、究極のMIDI音源接続(?)方法」と考えられます。
 これまでにご紹介した、どの方法よりも、「簡単」「便利」「少ない出費で実現可能」な選択になるでしょう。

 最新の高性能なMIDI音源(ハードウエア)に比べれば、音色数が少なかったり、同時発音数に制限がでることがあったりしますが、文句を言ってはいけません!
 何と言っても、電子楽器業界の両雄、ヤマハ社とローランド社から提供されているものが強力です。

【ヤマハ社製品】
 音源としての機能別と、それに伴う要求されるパソコンの機能別で、3つのクラスの製品が提供されています。
 このうち、最も低いクラスのものは、パッケージ製品としての販売はされていないのですが、無印ペンティアムの66メガ・ヘルツでも動作しますので、一昔前のマシンでも利用できるでしょう。
 また最も高いクラスでは、ハードウエア音源なら、十数万円の価格のものに相当する機能が、約10分の1の出費で、手に入れられるので、とってもお買い得になっています。

【ローランド社製品】
 単体で市販されている最新製品は、要求するパソコン性能が、ちょっと高めになりましたが、Windows用と、Macintosh用とが、1つのCD-ROMに収録されていて、どちらも同等な高性能を実現していることや、MIDIデータを、一時もアナログ化することなしに、直接デジタル音声ファイルに変換する機能を、新しく搭載したことなど、非常に注目すべき製品になっています。

 よ〜し、だいだい分かってきたぞ!
 でも、具体的には、どんな製品があるんだろう?

 

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