1.音の出口、オーディオ環境を、疑え!

● そんな音で、「聴いては いけない!」
 みなさんは、どんな音で、コンピュータミュージックを、お楽しみでしょうか。「パソコンに付属のスピーカー」や「ウォークマンに付いてきたイヤホン(ヘッドホン)」を、お使いのアナタ!
 そんな音で、聴いていてはいけません!

 十数年前のコンピュータミュージックなら、いざ知らず、現在の音源が出力する音楽は、「そのまま、プロの音楽制作に使われるほど」、高音質になっているのを、ご存知でしたか。いくら、「高性能なパソコン」や「MIDI音源」を、ご用意になっても、音の出口が、「ナイガシロ」にされていたのでは、せっかくの高音質も、台無しです。

● 間違いだらけの「再生環境選び」
 「自分は、ちゃんと、楽器メーカー製のモニター・スピーカーを買ってきて使っているから大丈夫」とおっしゃるかたも多いことでしょう。でも本当に、そうでしょうか? 「コンピュータ用に最適」とか、「ディスプレイの横に置いても、画面表示に影響しない防磁型」、なんて売り文句で、購入をされませんでしたか?

 コンピュータミュージックは、「コンピュータに、音楽を演奏させること」とも言えますが、「音楽制作を行なうために、コンピュータを活用すること」と考えるなら、コンピュータ使用にこだわらない、音楽制作自体に注目した再生環境を、ご用意になるべきでしょう。

 それも、いわゆる「オーディオ・ファン」や「音楽愛好家」が、リスニング・ルームに構築される、「鑑賞用のオーディオ・セット」とは異なる、音楽制作現場に要求される「モニター・システム」を用意するつもりでの考えかたが必要になるのではないでしょうか。

● 「良い音」よりも、「違いが分かる音」を
 オーディオ装置には、その高性能をうたうために、「Hi-Fi(ハイファイ:原音に忠実な再生能力が高いこと)」という言葉が、よく使われます。もちろん、モニター・システムも、「原音と違った音に聞こえる」というのでは論外ですが、良い音で聞こえることに加えて、
    曲データを編集したときに、「編集する前と、どれだけ再生される音楽が変わったか」
が聞き取れて、確認できるだけの性能が要求されるのです。

 良い音楽を制作するために必要な、モニター・システムの条件は、その音源が、電子的に合成された音だろうが、いわゆる「ナマ音」だろうが同じなのです。

● 「モニター環境の整備」を、ご提案
 ようやく完成した「自信作」を、他の人に聴かせたら、「なんだか、変な音」と言われてしまった…、なんて経験はありませんか。こんな悲しい目に会わないためにも、ぜひ、「音の出口、オーディオ環境」を、見直してみられることをお勧めします!

 「でも、プロが使うような、高価な器材までは手が出ないよ」と思い込んでいませんか?
 実は、私たちも、最初、そう思っていました。ところが、調べてみてビックリ。
 音楽制作をお仕事にしているような人たちが使っているオーディオ機材は、家の近くの電気屋さんで売っていないだけで、けっこう、「お手ごろな価格」で入手可能なことが分かったのです!
 

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2.音の流れを、「交通整理」しよう。

● 増え続ける「音楽ソース」を、自在にあやつろう
 今ご使用のシステムに、音楽が鳴るもの(音楽ソース)は、いくつありますか?
 「コンピュータミュージックに使っているのは、MIDI音源モジュールが、1台あるだけだけど?」。

 そんなかたが多いかもれません。でも、ちょっと良く考えてみてください。このホームページの「コンピュータミュージックを始めよう」にもご紹介した「WAVファイル」、これは、パソコンに搭載された「サウンド・カード」から鳴っていましたよね。これ以外にも、インターネットでよく使われている、「MP3ファイル」「リアル・オーディオ」「クイックタイム」「サウンドVQ」など、加えて、パソコンに装備されているCDドライブで、音楽CDを再生したときなども、パソコン本体から、音が鳴ります。

 もちろん、MIDI音源モジュールを、複数台ご使用だったり、音源内蔵の(それ単体でも音が鳴る)鍵盤楽器(たとえば、電子ピアノ)を併用していたり、マイクを使って、生の楽器演奏や歌を入れたりを「やっている」かた、または「やってみたい」とお思いのかたなら、けっこう沢山の音楽ソースを扱うことになります。

 こんなふうに考えると、「音楽が鳴るもの」は、いっぱいありますし、これからも、音楽制作の幅をひろげようとするほど、ますます増えていきそうです。
 たとえば単純に、鳴っている音量を調整するだけでも、あっちこっちのツマミを操作して…なんて「苦労」をされていませんか?

● ただ、「鳴っている」が分かればいいの?
 MIDI音源モジュールには、モニター用のアンプ内蔵スピーカーを接続、パソコンからの音は付属してきたスピーカーから、電子ピアノは本体内蔵のスピーカーから、それぞれ鳴らしている…。確かに、「鳴っている」のは分かるかもしれませんが、それで良いのでしょうか?

 「モニター環境の整備」をご提案しましたが、ご用意されたモニター・システムで鳴らして確認するのが、MIDI音源モジュールからのオーディオ信号だけでは、もったいないですよね。お持ちの音楽ソースを、集中的に取り扱い、コントロールできて、そのすべてを、しっかりとモニター(音を確認)できるようなシステムを、用意することで、より完成度の高い音楽制作を実現しませんか。

● 「良い音で、録音したい」を実現するために
 長い時間を費やし、持てるテクニックの限りを盛り込んだ「作品」ができたとき、それを誰かに聞かせたいですよね。MIDIデータだけで出来た作品なら、フロッピィで渡したり、メールに添付して送ったりもできますが、受け取った人が、同じ音源を持っていなかったために、「チンプンカンプンな音」になってしまった…。
 よく聞くお話です。ましてや、WAVデータ付きの音楽となれば、データのサイズが大きくて、フロッピィやメールでというのは不可能です。

 こんなときに、強力なのが、「録音して渡す方法」です。
 手身近なところでは、カセット・テープやMD(オーディオ用ミニ・ディスク)、最近のはやりで、CD-R(自分で書き込んで制作するCD)にしたり、またホームページで公開するなら、MP3やリアル・オーディオのファイルに圧縮、変換してしまう方法も一般的になってきました。

 これらを作るために、一般に行なわれるのが、「マスタリング」と呼ばれる操作(制作した作品に使われている、「さまざまな音楽ソース」を、それぞれの音量バランスやステレオの定位などを調整しながらミックスすることで、聴いてもらうための最終的な音楽ソースにまとめる作業)です。

● 「自由なオーディオ操作環境」を、ご提案
 このマスタリングに欠かせない器材が、プロの音楽制作現場で、「ミキシング・コンソール(「卓」とも言う)」と呼ばれるもの(あの「宇宙船のコックピット」みたいな、シマミが山のように並んだヤツです)になるわけですが、そんなに大げさなものでなくても、一般に、「オーディオ・ミキサー」と呼ばれる、簡単な器材を用意するだけで、「音楽ソースを、自由にあやつる」システムを作ることが実現できるのです。

 ではいったい、どんな器材を用意すればいいのでしょうか?
 

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3.安定演奏のためのMIDIインターフェイス。

● 今の「演奏環境」で、大丈夫?
 今、あなたのパソコンとMIDI音源は、どんな風に接続されていますか?
 「どんな風にって、ケーブルで接続されているけど?」
 そのケーブルが、「何用のケーブル」で、ケーブルの中に、どんな種類の信号が流れているかによって、演奏の安定性や再現性が、大きく変わってしまう可能性があることを、ご存知だったでしょうか?

 これには、「ケーブルの中を流れている信号のスピードの違い」が、影響しています。
 今から十数年前、MIDI規格ができたときに、MIDIケーブルの中に流れる信号は、「31.25Kbps(1秒間に、31,250ビットが伝わるスピード)」と定められました。これば、当時としては、「非常に高速な」伝送速度だったのですが、現在では、かなり「事情が変わってきて」います。

 MIDI規格では、「ある1つの音が、ある強さで鳴り始めたよ」との情報を送るためには、30ビットを使うことになっています。では、この30ビットが、MIDIケーブルの中を伝わるためには、どれだけの時間が必要になるかを、計算してみましょう。
        1 ÷ 31250 × 30 = 0.00096秒 = 0.96ミリ秒
 つまり、一番早くて、約千分の1秒、かかることになります。最近の音源は、16パートを同時に鳴らせられるようなものが普通にありますので、全パートが、たった1音ずつ、同じタイミングで鳴り始める、との信号を送ろうとすると、
        0.00096秒 × 16 = 0.01536秒 =15.36ミリ秒
が過ぎたあとでないと、16番目のパートの情報までが伝わりません。
 これが、いわゆる「MIDI同時発音の限界」になります

 さらに今は、各パートに、1音ずつの場合を考えましたが、中には、和音になっているパートがあるかもしれません。もっと言うと、最近の音源モジュールでは、少なくて、32パート、多いものなら、64パートも、同時に発音できるものがあります。もしも、これらのパート全部が、「一緒に鳴り始める」との情報を送ろうとしたら…、いったい、どれだけの時間がかかる=発音が遅れることになるのでしょう!

● 色々ある「MIDIのつなぎかた」
 現在、実用化されている、MIDI音源の接続方法には、主に、以下のようなものがあります。

 1.MIDIインターフェイス・ボードを、拡張スロットに装着して、MIDIケーブルで接続する方法
 2.MIDIインターフェイス・ユニットを、プリンタ・ポートに接続して、MIDIケーブルで接続する方法
 3.MIDIインターフェイス・ユニットを、モデム・ポートに接続して、MIDIケーブルで接続する方法
 4.モデム・ポートとMIDI音源とを、専用シリアル・ケーブルで接続する方法
 5.サウンド・ボードのジョイステック・ポートとMIDI音源とを、専用MIDIケーブルで接続する方法
 6.USBポートに、MIDIインターフェイス・ユニットを接続して、MIDIケーブルで接続する方法
 7.USBポートとMIDI音源とを、USBケーブルで接続する方法

 あと、広い意味での「MIDI音源の鳴らしかた」として、
 8.ソフトウエア・シンセサイザを使って、演奏させる方法
も、数に入れておきましょう。

● あなたにピッタリの「MIDI接続方式」は?
 では、それぞれの接続方法には、どんな特長があるのか、以下、簡単にご紹介しましょう。

 上記の1.から3.の、パソコンに、MIDIインターフェイス(ボードやユニット)を接続して、MIDI端子を取り出す方式は、OSとして、Windowsが登場する以前から使われていたものです。製品によっては、複数の独立したMIDI端子が装備されていますが、パソコンとMIDIインターフェイスの間は、MIDI信号よりも、遥かに高速なデータの受け渡しがされますので、発音の遅れは、MIDIケーブル1本ずつの「信号スピードの限界」までにおさまります。
 ただし、MIDIインターフェイスを用意するために、1万数千円から数万円の出費が必要になります。

 4.の、モデム・ポートとMIDI音源とを、専用シリアル・ケーブルで接続する方式は、比較的、最近に登場したものです。ですから、少し以前の音源では、この接続用の端子が装備されていないため、この方式が使えないのが残念です。
 通常は、MIDI音源に付属している、または数千円で別売されている専用ケーブルで接続するだけですので、簡単、お手軽に接続作業を完了することができます。

 5.の、ジョイステック・ポートとMIDI音源とを、専用MIDIケーブルで接続する方式も、かなり以前から、よく使われていたものです。昔は、このポートを使うために、サウンドボード自体を、オプションで購入しなければならなかったものが、最近のマシンでは、10万円前後の入門用パソコンでも、購入時からポートが標準装備されるようになっていますので、「古くて新しい方式」とも言えるでしょう。
 この方式用のケーブルだけなら、数千円で販売されています。

 6.の、USBポートに、MIDIインターフェイス・ユニットを接続して、MIDIケーブルで接続する方式は、上記の1.から3.の方式の、パソコンとMIDIインターフェイス・ユニットとの間の接続に、Windows98から正式サポートされた「USB接続」を採用したものと言えます。MIDIインターフェイスを用意するために、1万数千円から数万円の出費が必要になる点も同じと考えてください。
 USBでは、1.5Mbps(=1,500キロビット/秒)という、超高速な伝送スピードが実現されていますので、複数(2から6個)用意されたMIDI端子にも、余裕を持って対応しています。
 また、最近流行の「スロット、プリンタ・ポート、モデム・ポートが装備されていないパソコン」や「ノート型パソコン」にも、ピッタリです。

 7.の、USBポートとMIDI音源とを、USBケーブルで直接接続する方式は、もっとも最近に登場したもので、前述6.の方式の、MIDIインターフェイス・ユニットが、音源に取り込まれたようなものと、お考えください。
 USBケーブル経由で、MIDI音源を演奏させるだけでなく、そのMIDI音源に、MIDIケーブルで接続された、別のMIDI音源にも演奏データを送り出せる機能まで装備した機種が発売されています。

 8.の、ソフトウエア・シンセサイザを使って演奏させる方式は、何といっても、「ケーブルやユニットの接続が不要」なのが特長の、「究極のお手軽方式」です。さらに概して、音源モジュール(ハードウエア)よりも、安価に提供されているのが嬉しい限りです。
 ただし、パソコン自体の能力を使って音を鳴らすようにしているために、良い音で、同時に沢山の発音をさせようとするには、高速・高性能なCPUが搭載されているマシンを使うことが条件になります。
 とは言っても、最近の急激なコンピュータの低価格化のおかげで、今なら、十万円前後で売られているモデルでも、充分な機能を発揮できるようになってきていることからも、注目しておくべき方式でしょう。

● 「MIDIインターフェイスの増強」を、ご提案
 今のあなたがご利用になられているシステムが、どの方式なのかが、見つかりましたでしょうか。
 ご自分の音楽活動に、より広く、コンピュータを活用されるのであれば、その目的や用途、いわゆるTPOに合わせた最適な「MIDI接続環境」を、ご用意になられることをお勧めします。

 では、具体的なケースを例にして、もう一歩、踏み込んだご紹介をすることにしましょう。
 

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4.何といっても、「音源が命」!

● 音源で音楽が変わってしまう? MIDI音源の宿命
 「違う音源で聴くと、音楽が変わってしまう」って、ご存知でしたか?
 MIDIの音楽データは、テープやWAVファイルのように、「音楽の音自体」を記録したものではありません。「いつ、どの高さの音が鳴り始めて、いつ、鳴りやむのか」、つまり、ちょうど、楽譜に書かれたオタマジャクシのように、「音楽を演奏するための情報」が、記録されているだけなのです。

 また、どのパートが、どんな楽器の音色で演奏されるかも、プログラム・ナンバーと呼ばれる「番号」を使って指定するようになっています。
 ですから、ある音源で、弦楽器を指定したつもりでも、データに入力されているのは、音色の番号だけですので、このデータを、他の音源で鳴らそうとしたとき、その音源では、入力されていた番号が違う楽器の音色(たとえば管楽器)を指定することになっていたり、番号に相当する音色が用意されていなかったりすることがあります。
 こんな場合だと、「ピアノコンチェルト」で入力したはずのデータが、ブラスバンド伴奏になってしまったり、伴奏パートが発音されなくてピアノ独奏になったりしてしまうわけです。

● 音源の種類は、こんなにある
 さすがに、「こんなことでは、いけない!」と考えた人が沢山いたおかげで、基本的な音源の機能や、音色の配列(どの番号を指定されたときに、何の音色で鳴るのか)について、楽器メーカーの垣根を越えた取り決めがなされました。これが、ジェネラルMIDI(GM)音源の登場です。
 現在、「コンピュータミュージック・システム用」として販売されている電子楽器ならば、そのほとんどが、GM音源の仕様を充足・装備したものになっています。
 (操作パネルに、「GENERAL MIDI」マークが付いているはずです)

 「このおかげで、音源によって、鳴らした音楽が違うということはなくなりました」
と言いたいところなのですが、実は、「別の問題」が発生することになったのです。

 「楽器メーカーの垣根を越えた」音源のスペックを取り決めようとしたことで、当時、MIDI音源を発売していた沢山のメーカーの、これまた沢山の機種に、共通して準拠させることが要求できる範囲=最低限の共通仕様しか、制定することが出来ませんでした。
 この結果、音楽制作をしようとするユーザーにとっても、GM音源に合わせてデータを作ることは、音楽表現の幅を狭くしてしまいますし、音源を発売するメーカーとしても、GM音源の仕様だけを装備したモデルを発売していたのでは、他社製品との差別化ができないことになるという、ある意味で「不幸な状態」が発生してしまいました。

 そこで更に、「このままでは、いけない!」と考えられたのでしょう。GM音源の仕様を満足させた上で、メーカー独自の「機能の拡張」を行なった音源が登場しました。
 ローランド社からは、「GSフォーマット」が提唱され、いわゆるGS音源が、同様に、ヤマハ社からは、「XGフォーマット」が提案されてXG音源が、それぞれ発売されています。

 「今度こそ、GS音源用に作られた曲データをGS音源で聴く、またはXG音源用の曲データをXG音源で鳴らす限りは、音楽の再現性が確保されるハズ」
だったのですが…、実際は、音源メーカー自体が、更に「機能を拡張した新機種」を発表し続けたことから、細かい部分ではあるのですが、「仕様の違う」複数の音源モデルが、マーケットに混在した状態になっており、「最新のモデルに新しく装備された機能を活用して、より高度な音楽表現を実現しようとして作り込まれた曲データ」ほど、これを以前のモデルの音源で鳴らすと、やっぱり、「音楽が違ってしまう」との事態が発生しているのが現状です。

 このあたりのお話は、結構、複雑なところがありますので、詳しくは、後述することにしましょう。

● カタログ・スペックの持つ意味は?
 音源のカタログやマニュアルには、「主な仕様」として、ちょっと分かりづらい「専門用語」が紹介されています。以下に、それらの持つ意味について、簡単にご案内することにします。

【パート数】
 通常、1つのパートは、指定した1つの音色でしか鳴らすことができません。ですから、制作しようとする音楽が、何種類の楽器音色で構成されているかによって、必要なパート数が変わってくることになります。
 たとえば、ピアノ独奏曲なら、1パートあれば良いのですが、オーケストラ編成の交響曲を演奏させようとすると、沢山の楽器が同時に演奏される必要がありますので、何十というパート数を持った音源を使うことになるわけです。
 このとき、ご注意いただきたいのが、MIDI規格では、1系統のMIDIケーブルに混在できるパート数を、最大16パートと定めていることです。ですから、もし、64パート装備と書かれた音源があれば、MIDIを4系統使用することになります。

【最大同時発音数】
 文字どおり、最大で同時に何音まで鳴らすことができるかを示す数字ですが、これには、音を鳴りやませる信号を送った後にも余韻が残って鳴っている音(たとえば、ビブラホンやシンバル、ピアノのペダルを踏んでの演奏など)も、勘定に入れておく必要があることにご注意ください。
 ですから、音楽を鳴らしているときに、途中で音が切れたり、鳴らないパートがあったりする場合には、ご使用の音源の発音数が、不足していると考えられます。

【音色数】
 その音源で、選択・指定できる音色数(楽器の種類)を示します。
 最近の千数百音色を装備した音源で、拡張された音色を使って(指定して)制作された曲データを、音色数の少ない音源で鳴らそうとすると、指定した音色がないために、発音数不足とは別の意味で、鳴らないパートができたりしますので、「音楽の再現性」の問題に、大きく影響する仕様になります。

【接続方式】
 パソコンとの接続に、どのような方式が用意されているかは、ご使用になるパソコンに、どんな接続ポートが装備されているかとあいまって、何用のケーブルを用意するかなどに、大きく関わってきますので、チェックしておくべきポイントになります。
 別にご案内している「MIDI接続方式の種類」を参考に、お持ちのパソコンと、どのポートを使った接続ができそうか、確認しておかれることをお勧めします。

● 「MIDI音源の充実」を、ご提案
 ご紹介してきましたように、コンピュータミュージック・システムにおいて、制作しようとする音楽表現の限界を、より高めてくれるMIDI音源、加えて、入手した曲データを、制作者の意図どおりに鳴らせることができるかどうかにも、大きな影響を持つことからも、「音源が命」と、ご提案することの意味を、ご理解いただけましたでしょうか。

 もしも、今ご利用のシステムに、「やろうとする音楽表現ができない」と感じておられたり、「曲データによって、変な鳴りかたをする」とのご経験がおありなら、是非、MIDI音源の充実、グレードアップをお勧めしたいと思います。

 電子機器のご多分にもれず、最近のモデルでは、高性能化と合わせて、低価格化が、驚くほどすすんでいることを、ご存知でしょうか。
 

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5.手軽に始めるコンピュータミュージック。

● お手持ちのパソコンの能力を、遊ばせていませんか?
 最近のパソコンの高性能化の速さには、本当に驚かされます。ほんの数年前に、当時の最高級モデルを購入したつもりが、今では、何倍もの性能のものが、数分の1の価格で販売されている…、悔しいけれど、現実です。

 でも、逆に考えてみると、数年前に購入したマシンも、さらにその数年前のモデルに比べれば、やっぱり同様に、何倍もの性能を持っているはずなのですが、みなさんは、そのパソコンの能力を、100%活用しておいででしょうか。
 たいていの場合が、「せっかくの利用できるパソコンの能力の、何割かは使っているが、残りは遊ばせてしまっている」というのが実状ではないでしょうか。

● パソコンの高性能化が実現する「簡単導入」
 この「使われずに遊んでいるパソコンの能力」を、有効に活用できるのが、「ソフトウエア・シンセサイザ」なのです。
 ソフトウエアをインストールするだけで、あなたのパソコンが、MIDI音源に早変わり。どのポートを使って接続するかを考えたり、端子形状に合ったケーブルを買ってきたり、といった面倒なしに、システムが完成します。

● ノート型パソコンでも、低価格でスタート可能
 持ち運び可能なことや、家の中での置き場所のことを考えて、ノート型パソコンを、ご利用のかたもおおいのではないでしょうか。
 しかし、このような便利さと引き換えに、拡張用スロットがないことや、プリンタやモデム用ポートの形状が(デスクトップ型とは違う)特殊なものになっているために、「ちょっと、何かをつないで機能を拡張したい」と思ったとき、専用ケーブルを探し回る羽目になったり、割高な「カード型インターフェイス」を購入しなければならなかったり…、といった「不便な思い」をすることもありますよね。

 MIDI音源として「ソフトウエア・シンセサイザ」を使うのであれば、その導入時にだけ、CD-ROMドライブさえ、つながればOK…、必要な出費も、ハードウエア音源を購入するときの何分の1で済むのがありがたいところです。

● 「お手軽なフル・システム」を、ご提案
 初期の頃に出ていた「ソフトウエア・シンセサイザ」は、当時のパソコンの機能の限界から、その音質も、「FMラジオなみ(サンプリング周波数=22.05KHz)」のものでしたが、現在提供されているものでは、「CDなみ(サンプリング周波数=44.1KHz)」の音質、つまり「ハードウエアのMIDI音源と変わらない音質」が実現されていることは、ご存知だったでしょうか?
 「ソフト音源は、ハード音源の代用品」だった時代は、もう、「過去のお話」になっているのです。

 ですから、ご使用のマシンの能力さえ許せば、この「ソフト音源」と、音楽用ソフトウエア(たとえば、弊社製品「レコンポーザ」)を用意するだけで、「フル・システム」になります!…、とご提案できるわけです。
 

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