DTMスーパークラシックス

NIFTY SERVE FMIDICLAから、
ニューCD発売!

「DTMスーパー・クラシックス」
キングレコードより発売 (KICC247 \3,000)

< 収録曲目 >

1. バッハ トッカータとフーガニ短調BWV565
2. ワーグナー 楽劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」前奏曲
3. スクリアビン ピアノソナタ第9番「黒ミサ」
4. ストラヴィンスキー バレエ音楽「春の祭典」より第一部
5. パガニーニ カプリース24番
6. ヒナステラ エスタンシアより第1曲
7. メシアン 「喜びの精霊のまなざし」
8. アイヴズ 交響曲第4番第2楽章
9. ラヴェル 亡き王女のためのパヴァーヌ

 NIFTY SERVE MIDIクラシック音楽フォーラム(FMIDICLA)では、オーディオCD「DTMスーパークラシックス」をキングレコードで制作、発売しました。

 これはMIDIクラシック音楽フォーラムのアクティブメンバー(レコンポーザ・ユーザー含む)が製作したMIDIデータを、最新の音源モジュールによって演奏したもので、バロックから現代曲まで、クラシックの有名曲の聴き所を全9曲収めています(曲目リスト参照)。

 FMIDICLAのCDとしては、ビクターで自主制作した「マルチメディアクラシックアルバム'95」に続く2枚目となります。

 MIDIクラシック音楽フォーラムは、パソコンと音源モジュールを使ったデータ制作を楽しむ人達の、データ、意見交換の場です。その中で公募し、さらに選考会を経て絞り込まれた9曲であるため、MIDIデータの現時点での最高の到達点を示すものです。

 コンピュータとシンセを使って音楽を演奏するというと、数式で作曲したり、あるいは電子音が並んでいたりという印象を持たれてしまうことが多いものですが、コンピュータや音源は単に演奏表現のための手段であって、演奏するのはあくまで人間です。

 クラシックファンの方のみならず、できるだけ多くの、音楽に興味のある方に、一切の先入観を振り払って聞いていただきたいアルバムです。


☆推薦文    新しい形式の芸術家たち

 ここに並んだのはMIDIクラシック音楽フォーラムの会員の皆さんの作品である。
 この組織は略称で「FMIDICLA」と称し、ニフティサーブ内にある九つのコンピュータ音楽フォーラムのうちの一グループである。その会員の数は実に約8万人以上にも及ぶ。
 このおびただしい数の会員の中から選ばれたコンピュータ音楽の「名人」たちの作品であるから、音楽の仕上がりはさすがに見事である。

 現在のMIDI音源とソフトの成熟はコンピュータを操る多くの音楽ファンに興味と喜びを与えているが、別の一面では、作曲や編曲はどんな素人にでも可能になったとする誤った風潮を生んでいる。
 さまざまなソフトが開発され、確かにまったくの素人にも一応の音の流れは作れるようになったが、音楽的には未熟でコンピュータによる個人的な単なる「音楽ごっこ」に留まっていることが多い。どんなに立派な音楽ソフトが開発されても、素人と玄人の音楽の仕上げの差は厳然と存在している。
 ミューズの女神はすべての人間に高度な音楽の能力を安直に与えることはしていないのである。
 私がここで述べている「玄人」と「素人」は、音楽を職業にしている者を「玄人」、そうでないものを「素人」と呼ぶような、昔風の単純な考え方によるものではない。
 多くの人を納得させる音楽を仕上げる能力を持った者を「玄人」、そのような普遍性を持たず、自分の遊びだけに留まっているものを「素人」と称しているのである。
 この立場からこれらの曲を聞くと、いずれも「玄人」の音楽であることを納得する。したがって、これらの名人たちがどんな職業にあるかを私は一切問わない。作曲の技術用語を用いて、個々の細部を具体的に賞賛する必要はないであろう。

  コンピュータ文化は、ここに新しい形式の芸術家と芸術を生み出した。

作曲家・東京藝術大学教授 南 弘明

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